2026年6月12日無料公開記事

WISTA、ジェンダー平等推進へ教育の重要性訴え

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2025年の女性リーダーシップ・エンパワーメント講座の参加者(写真提供=World Maritime University)

 女性活躍推進組織WISTAインターナショナルは国際海事機関(IMO)による5月18日の「国際海事女性デー」に合わせて、世界海事大学(WMU、スウェーデン・マルメ)と協力し、ジェンダー平等の推進と、教育が果たす重要性を提起する文書をまとめた。
 文書の中で、WISTAインターナショナルの会長でギリシャ船主ENEAマネジメントのチャータリング・オペレーション・事業開発マネジャーを務めるエルピ・ペトラキ氏、WMUの教授で海技者の経歴も持つ北田桃子氏は、海事産業全体で女性のエンパワーメントを進めるうえで、教育が核心的な役割を果たすと指摘した。
 WMUの修士課程では初めて、2026年卒業クラスの学生数が男女同数となった。「これは業界の多様性と包摂性にとって大きな節目になるが、始まりに過ぎない」とする。世界の多くの地域では、海運業は一般的な進路の選択肢として認識されていないとして、両氏は、工学やコンピューター分野など技術職への関心を女性に喚起し後押しすることで、「深刻な人手不足に直面する海事分野へ人材を呼び込むことができる」と指摘。「教育そのものがエンパワーメント。性別や年齢、背景に関係なく、教育は人生において非常に強力なツール」(北田氏)、「教育は誰にでも開かれているべき。そして誰が教えるかも重要。女性のロールモデルや女性教授の存在は不可欠だ」(ペトラキ氏)
 WMUは昨年、IMO、WISTAインターナショナルと協力し、「女性のリーダーシップとエンパワーメント」に関する初の研修プログラムを実施している。
 北田氏は、IMOによって、海事分野でのジェンダー平等の取組推進に貢献した人物として今年、「ジェンダー平等賞」を授与されている。
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